2012年新作

『007 スカイフォール』感想

サム・メンデス監督。ボンドを6代目ダニエル・クレイグが、宿敵シルヴァを『ノー・カントリー』の殺人鬼シガーで強烈な印象を残したハビエル・バルデムがそれぞれ演じたシリーズ第23作。NATOが世界中に送り込んでいるスパイのリストが盗まれる緊急事態が発生…

『人生の特等席』感想

ロバート・ロレンツ監督。彼は、イーストウッド映画で長年プロデューサーを勤めてきた弟子筋の人物らしく、その監督デビュー作とあってか、もう俳優は演らないと公言していたクリント・イーストウッドが、まさかのカムバックで主演した。何人もの名メジャー…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q / EVANGELION 3.0: YOU CAN (NOT) REDO.』感想

庵野秀明総監督。前作『破』の終盤、使徒に取り込まれた綾波を救うべく、初号機と融合したシンジは、ミサトらの手によってサルベージされ現世へと甦った。しかし、彼が眼前には、信じられない光景が拡がっていた……。 ○ たいへん困惑しております。というのも…

『巨神兵 東京に現る 劇場版』感想

庵野秀明プロデュース。樋口真嗣監督。宮崎駿の『風の谷のナウシカ』に登場した巨神兵をモチーフにした短篇作品。突如として東京上空に飛来した巨神兵は、またたくまに東京を火の海と化し、完膚なきまでに破壊しつくす。それは後に語られる“火の七日間”の序…

『バイオハザードV リトリビューション』感想

洋上のアルカディア号甲板にいるアリス達に対し、かつて行動を共にしたはずのジルが、アンブレラ社特殊部隊を率いて襲撃。壮絶な銃撃戦の末、アリスは海へ転落し意識を失ってしまう。彼女が意識を取り戻すと、そこは謎の実験施設の独房だった。アリスは逃走…

『プロメテウス』感想

2089年、世界各地の古代遺跡からある共通するサインが発見される。科学者のエリザベス・ショウはそれを分析し、地球外知的生命体からの“招待状”と確信する。そして巨大企業ウェイランド社が出資した宇宙船プロメテウス号に乗り、人類の起源を探るべく“招待状…

『トータルリコール』感想

レン・ワイズマン監督作品。言わずと知れたポール・バーホーベン監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『トータル・リコール』(1990)のリメイク版。科学戦争により、世界がブリテンとオーストラリアに2分された近未来。コロニーに暮らす人々は、地軸…

『ダークナイト ライジング』

『インセプション』を挟んでのクリストファー・ノーラン版バットマン・シリーズ完結篇。ジョーカー、トゥーフェイスとの死闘から8年後。ゴッサムシティは新法『デント法』の下、平和な街となっていた。その一方でバットマンことブルース・ウェインはデントの…

『アーティスト』

サイレントからトーキーへと映画が変わろうとしていた時代。サイレント映画のスター俳優・ジョージと、トーキー映画とともにブレイクしてゆく新進女優・ペピーとの出会いと恋を描く。21世紀型(?)サイレント(ふう)映画。アニメーション映画だと、シルヴァン・…

『バトルシップ』

テーブルゲーム『バトルシップ』を原作にとった海洋SFアクション大作。アメリカ、日本をはじめとした各国海軍による合同軍事演習がおこなわれるハワイ沖。そこに突如として宇宙から謎の物体が飛来、巨大な戦闘マシンに変形し、総攻撃を仕掛けてきた……。昨年…

『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

ガイ・リッチー監督が描く21世紀型ホームズ映画第2弾。ヨーロッパ各地で謎の爆破事件が頻発する。事件の数々を単身調査をするホームズは、ある人物にたどり着いていた。それは、もうひとりの天才・モリアーティ教授だった。一方、ワトソンはといえば、結婚式…

『TIME/タイム』

人間の成長が「25歳」で止まる近未来。しかし、その世界の通貨は、その人が持っている「時間」──25歳を過ぎた人々は富める者は永遠に、そして貧しき者は残留時間がなくなれば即座に死んでしまう──であり、世界は富裕層が暮らすニュー・グリニッジと貧民層が…

『宇宙人ポール』

『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン!』のサイモン・ペッグとニック・フロストのコンビが放つSFコメディ。オタクのイギリス人のグレーム(サイモン・ペグ)とクライヴ(ニック・フロスト)は、アメリカ・オタクの祭典…