『フロム・ダスク・ティル・ドーン』

牧師一家を人質にした凶悪な強盗・ゲッコー兄弟が国境を越えてメキシコ入りする。だが組織との待ち合わせに使われた怪しげな酒場には恐るべき秘密が隠されていた……

ジョージ・クルーニークエンティン・タランティーノ主演のアクション・ホラー。つーか、なんつう映画だろう! と鑑賞後思わず大笑いしてしまった。クライム・サスペンスのノリで始まったかと思えば、1時間を過ぎたあたりでのいきなりの転調具合──ヴァンパイア映画に早や代わり、この演出ときたら! あらかたのことは知っていたけれど、それでも驚いてしまった。そのどちらにも、それぞれのジャンルのツボを押さえたロドリゲスの演出が冴える(オープニングの銃撃戦、クライマックスのB級スプラッタ・アクションetc.)ゲテモノ/珍味的味わいの傑作。

ちなみに吹替え版も素晴らしい出来で、とくにジョージ・クルーニー野沢那智クエンティン・タランティーノ広川太一郎という、この吹替えのキャスティングを考えた人は天才だろう。


詳細『フロム・ダスク・ティル・ドーン
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=29041