『シューテム・アップ』

『シューテム・アップ』

冬のニューヨーク。黒のロングコートに身を包むスミスは、ひょんなことからヤクザに追われる妊婦を助けるハメに。恐妻家のボス、ハーツが送り込む刺客が次々と現われる中、拾い上げた銃で応戦するスミス。ところが妊婦はショックで産気づくや、赤ん坊を産み落としてすぐ流れ弾に当たってあっけなく絶命。やむを得ず赤ん坊を拾い上げたスミスは、なおも執拗に迫る追っ手をかわして昔なじみの娼婦ドンナのもとへ。しかし赤ん坊の命に執念を燃やすハーツは、スミスの居場所を難なく突き止めると、50人の部下を従え襲撃へと向かうが……

とにかくテッポウ撃ちまくり、もうそれしかない映画。いつでもどこでもBANG! BANG! BANG! な単純明快ムービィ。本編86分間ほんとうにほとんど撃ちっぱなしで、それでも観客を飽きさせないだけの様々なシチュエーションとヴァリエーションを、そのハイテンションさと面白さを保ったまま、よくぞここまで考え出したな(しかもストーリィの破綻もなしに)、と思わずにはおれない傑作(NEW LINE CINEMA のロゴも“撃ち抜いて”完成させるほどの凝り様)。見た目完全にアウトローな主人公で凄腕のガンマンなのに、ニンジン大好きで、交通規則を尊寿(可能な限り)する主人公とかどこにいるよ!? しかしこのニンジンさえも、アクションに利用するそのアイディアに、スタッフの半端ねェ銃撃戦愛に感服した。


詳細『シューテム・アップ
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330174#1