2011年に観た映画リスト+メモ その1

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、昨年観た映画リスト(小生の観賞順)と、それぞれへの一言メモです。●印は劇場で観賞したものです。


E.T.-20th アニバーサル・エディション』……やはりオリジナル版のほうが良い。CG修正はかえって改悪に見えた。

『マーシャルロー』……実写版『機動警察パトレイバー2 The Movie』。

『目撃』……安定のイーストウッド。目撃シーンの独特の距離感が秀逸。

イングロリアス・バスターズ』……ちょっとネタの詰め込みすぎ感が否めない印象。

『PUSH 光と闇の能力者』……サイキックバトルが地味でちょっと尻すぼみな嫌いがある。

『スマイルコレクター』……メラニー・ロラン見たさに観賞。サスペンスものとしては今一歩二歩三歩。

ザ・ウォーカー』……マカグフィンのネタはアレだが、そこから映画タイトルに収斂してゆくオチが見事!

『ハイ・フィデリティ』……主人公がどうしても好きになれない。リア充爆発しろ!

竹取物語』……いろいろトンデモだったが、三船敏郎の怪演はすごかった。

トイ・ストーリー3』……粗もあるが見事な大団円。『2』での失敗の巻き返しはかなっている。

      • 10


『デイ&ナイト』……トイ・ストーリー3』の前座だが、完成度ははるかにこちらに軍配。

ライトスタッフ』●……組曲『惑星』の使いどころの巧みさが秀逸。

インビクタス-負けざる者たち』……イーストウッドのバランス感覚の鋭さは、やはり健在。

ミクロの決死圏』●……血液の映像が美しかった。どうやって撮影したのだろう。

『エアポート'75』……その事故どんだけの確率だよ! でも作劇が良くできている。さすが原典。

運命のボタン』……むりやりSFにせんでも良かった。原作(R・マシスン)と同程度の規模の世界観でよかった。

レポゼッション・メン』……『モンティ・パイソン 人生狂騒曲』的にグロテスクな世界観に暮らす人間像が印象に残った。

『エクステ』……ヘア〜、ヘア〜ってやかましいわ! 脚本がいくらなんでも粗雑過ぎ。

東京原発』……日本版『博士の異常な愛情』といってもいいだろう。偏向はあるものの勉強にもなったし、なによりコメディ部分も良くできている。

トラ・トラ・トラ』……淡々と進む時間の演出が、クライマックスの画的にかなり壮大な演出と見事な対をなしている。

『映画史』……10年後に出直してきます>ゴダール先生

      • 20


『エクスクロス』……いろいろ間が悪すぎる演出に失笑。

パピヨン』●……マックィーンの見る悪夢シーンの地味だけれどでかい演出に大感動。

『ダブル・ミッション』……ハリウッドはジャッキーに「変なおじさん」以外のキャラクターもやってくれ。

『やさしい嘘と贈り物』……けっこう良い小品だけど、スタッフ・ロールの演出は蛇足。

『9〈ナイン〉〜9番目の奇妙な人形』……話の規模と尺の長さが釣り合ってない。中編ならよかったと思う。

ザ・ロード』……タイトルがすべてを表す映画だが、それが良い。どくどくの寂寞感にいどろられた傑作。

ミツバチのささやき』……幼い少女の機微の描き方が素晴らしい。ゲーム『サイレントヒル』のアレッサの造形はアナ・トレントが元ネタかしらん、と思ったのは僕だけだろう。

バットマン リターンズ』……映画としてはちょっとダラダラしすぎだけど、キャラクター愛は素晴らしい。

鉄人28号』(舞台)……いつもの変化球型 押井節。千葉繁も出ればよかったのに。

ミリオンダラー・ベイビー』……現代のおとぎ話っていうのは、こういうのを言うんだ! クリントに毎度ながら脱帽。

      • 30


『リミッツ・オブ・コントロール』……ジャームッシュだしけっこう好きだが、もう少し尺的なキレが欲しかったな。

アラビアのロレンス《完全版》ニュー・プリント版』●……映画館で映画を観ること自体──その行為においての衝撃を、作劇と演出の巧みさによって与えられた。価値観が変わるレベルの大傑作だと思う。

『28 1/2 妄想の巨人』……主演の女優さんが可愛く撮れていたので良し。

雨に唄えば』……楽曲とパフォーマンスが素晴らしい。一方で若干ベスト盤的なダルさもある。

アンドロメダ…』……アウトブレイクものの傑作だった。クライトン原作映画だと1番ハラハラしたかもしれない。

知らなすぎた男』……イタい人やらせたらやっぱうまいわ、ビル・マーレイ

お熱いのがお好き』●……
富豪の発する最後のセリフが至言だが、それに至るコメディ演出も素晴らしい。

アイガー・サンクション』……初期のイーストウッド監督作品は、いかにカッコよく自分を撮れているかに尽きるので、映画としてはかなりグダグダ。

ヤギと男と男と壁と』……興味の持続がうまくいっていない印象。

トゥルー・クライム』……クリント=クライスト(キリスト)という構図の周到さはここにも健在。

      • 40


アマデウス/ディレクターズ・カット』●……大変すばらしかったので、冗談を書きます→ヤンデレ好きは必見!

英国王のスピーチ』●……カメラ・ワークが脚本にぴったりと寄り添っていて、物凄くよかった。キーは距離感演出。

特攻野郎Aチーム THE MOVIE』……画面揺れ過ぎでアクションの段取りが全然楽しめなかったのが非常に残念。

『ダーティメリー・クレイジーラリー』……アメリカン・ニュー・シネマのお決まりとはいえ、あのラストは唖然。

『サブリミナル』……この邦題は無ぇよ。映像と雰囲気はよかったが、イマイチ話が印象に上らなかった。

『ライムライト』●……順序が逆だが、ジャッキー・チェンが師匠的な役どころを演じ始めたころのような感慨を受けてしまった。

『ダンス・ウィズ・ウルブス』……色んな側面から見て一長一短ありの作品だろう。ちなみに両ヴァージョン観賞。

大脱走』●……久しぶりに本気で息を呑んだ。大傑作の称号は伊達じゃないっす。

銀魂・新訳紅桜編』……同社のクレジットが多数回出るのに一番笑った。映画としては詰め込みすぎ感といろいろ解説しすぎなのは間違いない。

『遥かなる大地へ』……フロンティア思想というかその熱狂ぶりが垣間見える。キッコさんが若い。

      • 50